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関門コンクリート工業(株)
 

コンクリート豆知識 - 設計基準強度と配合強度

設計基準強度と配合強度
コンクリートの強度を表すのに、”設計基準強度”と”配合強度”の2つがあります。一見、似たような言葉ですが、表す意味が全く異なります。通常、強度と呼ばれるのは、”設計基準強度”を差します。”設計基準強度”とは、呼んで字の如く、コンクリートがどれくらいの堅さで設計されているかと言う事です。ここで難しくなるのが、”配合強度”です。コンクリートでは、設計した硬さ(強度)になる事、この強度を下回らない事が要求されます。ですが、物理的な理由により、必ず百発百中で、設計した強度ピッタリになると言う事は、あり得ません。生コンの状態により、強度が高くなる時、低くなる時、ピッタリになる時など、様々です。もし 設計した強度 ピッタリになるように製品を作り、運悪く その強度を下回ると、その製品は使えなくなります。と言う事は、最初から設計より大きな強度を目指して製品を作っておけば、下回った場合でも、設計した強度より低くなる事がなくなります。その、設計より大きくした強度を”配合強度”と呼びます。実際のコンクリート製品の強度は、平均して”配合強度”くらいの大きさになっているのが事実です。


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